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NSITEXE社が英国Imperas社の最新RISC-V RTL設計検証環境を採用
2022年05月24日
NSITEXE社が英国Imperas社の最新RISC-V RTL設計検証環境を採用
~ Imperas社が開発、イーソルトリニティが販売・サポートを行うRISC-V RTL
設計検証環境を、株式会社エヌエスアイテクスが国内で初めて採用 ~
報道関係者各位
イーソルトリニティ株式会社
イーソルトリニティ株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:上山 伸幸、以下イーソルトリニティ)は、英Imperas Software Ltd.,(本社:英国 オクスフォード、CEO:Simon Davidmann 、以下Imperas)が開発を行い、イーソルトリニティが日本で販売を行う“ImperasDV”製品を株式会社エヌエスアイテクス (株式会社デンソーの100%子会社、本社:東京都港区、代表取締役社長:新見 幸秀、以下NSITEXE.)が採用したことを発表します。NSITEXEは、次世代64bit RISC-Vを使用した低消費電力アクセラレータIPを開発しており、その検証環境にImperasの高品質なRISC-Vリファレンスモデル、テストスイートおよび検証用IPを統合したImperasDVを採用しました。
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RISC-VはオープンスタンダードなISA(Instruction Set Architecture:命令セットアーキテクチャ)であり、プロセッサ開発者はRISC-Vをベースとした拡張命令やカスタム命令を使用し、アプリケーションに最適なプロセッサを容易に開発することができます。RISC-Vはオープンソースライセンスで提供されており、ISAの使用料が不要な点も大きな特徴となっています。現在、多くの企業でRISC-Vの採用が進んでいます。
また、最近追加されたベクタ拡張命令は、自動運転用ソフトウェアに必要なAIアルゴリズムの処理をサポートしており、車載向けハードウェアアクセラレータとしての活用にも最適なISAとなっています。
ImperasDVは、オープンスタンダードなRVVI(RISC-V Verification Interface)を採用したRISC-Vプロセッサ検証用の統合ソリューションです。ImperasDVには、Imperas社の高精度・高品質なリファレンスCPUモデル、テストスイートやその他の検証用IPが含まれます。ImperasDVは、ベーシックなコントローラレベルから、ベクタ拡張命令、セキュリティ保護、マルチハート、カスタム拡張命令等をサポートするハイパフォーマンスプロセッサの設計検証までを幅広くカバーしています。
このようにImperasDVは、RISC-VのISAが持つ特長である“柔軟なコンフィグレーション”にも対応可能な設計となっています。これにより、RISC-Vアーキテクチャを採用する上で課題となっていた“設計検証”もImperasDVを採用することにより、高品質且つ低コストで実現可能となりました。また、ImperasDVは、プロセッサ開発エンジニアの検証作業負荷を減らし、SoCアーキテクチャ設計に専念させることができます。
ImperasDVは、グローバルで既に多くのお客様に採用されています。以下は会社名の公開許可を得ている一部のお客様になります。国内ではNSITEXE、海外ではCodasip, EM Microelectronics (Swatch), Nvidia Networking (Mellanox), OpenHW Group, MIPS Technology, Seagate Technology, Silicon Labs, and Valtrix Systems等のお客様になります。
ImperasDV環境の概要
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株式会社エヌエスアイテクス 取締役CTO 杉本 英樹 様のコメント
「RISC-V ISAの柔軟性とベクトル拡張命令の性能は、当社が求める車載アプリケーション向けAIアクセラレータに最適と考えます。ImperasDV環境と当社の設計チームおよびイーソルトリニティ技術サポートチームとの協業により、お客様が期待する業界最高品質な次世代プロセッサ開発に向け、最適化された検証フローを短期間で開発することができました。」
Imperas Software Ltd. CEO Simon Davidmann のコメント
「RISC-VのオープンスタンダードISAは、プロセッサ開発に大きな変革をもたらしました。開発者はターゲットアプリケーションに最適化したソリューションを探求できるようになりました。RISC-Vの設計上の柔軟性は、検証作業に直接影響します。ImperasDVはRISC-Vのあらゆる実装に対応し、お客様が最先端の設計を独自に検証できるように開発しました。NSITEXE様は、AIアプリ向けの先進的なRISC-Vベクトルアクセラレータを開発するパイオニアであり、Imperasの技術とImperasDVが自動車アプリケーションの品質要件をサポートすることを嬉しく思います。」
イーソルトリニティ株式会社 代表取締役社長 上山 伸幸 のコメント
「RISC-VのオープンスタンダードISAは、全てのマーケットで要求される機能・性能においてプロセッサ設計の新たなイノベーションを生んでいます。しかし、高品質且つフレキシブルなプロセッサ検証は簡単ではありません。今回NSITEXE様のプロセッサ設計チームとImperasDVをサポートする弊社技術サポートチームとの協業により、NSITEXE様の次世代プロセッサ開発に貢献できましたことを嬉しく思います。今後もイーソルトリニティは、RISC-Vマーケットのソフトウェア開発環境およびハードウェア検証環境のリーディングカンパニーを担ってまいります。」
■補足情報
RISC-V Days Tokyo 2022 Springへの参加について
ImperasとイーソルトリニティはRISC-V Days Tokyo 2022 Springへ参加します。
・イーソルトリニティはシルバースポンサーとして、以下のテーマで講演を行います。
5月31日16:00~「Imperas社の仮想プロトタイプ活用による、RISC-Vソフトウェアの開発効率化」
・Imperasはプラチナスポンサーとして、以下の講演を行います。
5月31日16:30~「ImperasDVおよび新たなオープンスタンダードRVVIを利用した高品質なRISC-V向け検証環境」
詳細は以下のRISC-V Days Tokyo 2022 Spring Webサイトをご確認ください。
https://riscv.or.jp/risc-v-days-tokyo-2022-spring/
■補足資料
イーソルトリニティ株式会社について
イーソルトリニティは、組込みソフトウェア開発に関する①ツール、②ソリューション(コンサルティング、プロフェッショナルサービスなど)、③エンジニア教育を提供するプロフェッショナルな技術者集団です。特に車載分野での豊富な実績から得た知見と、機能安全やサイバーセキュリティ、開発プロセス構築、RISC-V開発環境構築などの専門知識・技術をフルに活用し、お客様のソフトウェア品質の向上と開発コストの削減を支援します。イーソルトリニティは、リアルタイムOSソリューションを提供するイーソル株式会社の全額出資子会社として、2015年に設立されました。
Imperas社
Imperasは、RISC-Vプロセッサモデル、ハードウェア設計検証ソリューションおよびソフトウェア開発用仮想環境を提供するリーディングカンパニーです。ImperasはOVP(Open Virtual Platform)サイトを運営しており、各種プロセッサIP、CPUアーキテクチャ、システムIPおよびリファレンスプラットフォームモデルをオープンソースにて提供しています。また、プラットフォームとして、シンプルなシングルコアモデルからLinuxがブート可能なヘテロジニアスマルチコアシステムまでも用意しています。これらのモデルは以下のサイトからダウンロード可能です。
www.imperas.com および Open Virtual Platforms (OVP)
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。