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組込みソフト開発へのCI導入支援サービスを開始
2017年04月13日
イーソルトリニティ、組込みソフト開発へのCI導入支援サービスを開始
継続的インテグレーション(Continuous Integration)から
継続的インプルーブメント(Continuous Improvement)へ
報道関係者各位
イーソルトリニティ株式会社
イーソルトリニティ株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:上山 伸幸、以下トリニティ)は、継続的インテグレーション(Continuous Integration)導入を起点に、真の効率化と品質向上を実現する「CI導入支援サービス」を開始しました。ビルド・テストの自動化に加えて、その過程で遭遇する“回らないCI”の真の原因を掘り起し、プロダクト/プロジェクト/プロセスの改善ループに展開する「継続的インプルーブメント(Continuous Improvement)」の実現を支援します。車載ソフトウェアをはじめとする高信頼性組込みソフトウェア開発を手掛けてきたイーソルグループの長年の実績とノウハウをフルに活かして、品質が最優先される組込みソフトウェア開発におけるCI導入を促進します。
ビルド・テストを自動化する継続的インテグレーションは、短期間にビルドとテストを繰り返し行うことで、ソフトウェア統合時の問題を早期に検出・解決し、納期を短縮するとともに開発コストを低減することが目的です。継続的インテグレーションは、Webアプリケーションやゲームなどの限定されたプラットフォーム上での開発を中心に採用されてきましたが、高機能化、大規模化の一途を辿る組込みソフトウェア開発でもその効果が期待され、導入が進んでいます。一方、Webアプリケーションやゲームと違って、OSやCPU、コンパイラなどの動作環境がシステムごとに異なり、さらに人命が関わるケースがある組込みソフトウェア開発では、このような特殊性を加味したCI環境・プロセスの構築・導入が不可欠です。しかし、現実にはCI導入によって手作業が増える、品質が低下するといった“うまく回らない”事象が発生しています。トリニティは、このような状況を改善すべく、既存製品や組織に残るレガシー資産や、導入手法の適切性の分析を含めて、うまくいかない真の原因を探り出し、単に自動化による開発効率化だけでなく、品質向上サイクルを最終目的とした継続的インプルーブメントを支援します。
トリニティのCI導入支援サービスは、大手車載部品メーカーへの導入実績があります。内容は次の通りです。
- 継続的インテグレーション環境構築支援:CI環境スペシャリストが適切なCI環境を提案・構築し、運用開始後の環境メンテナンスまでサポート。イーソルトリニティが提供する単体テストツール「TESSY」やクラウドサービス「eSOL Trinity Cloud」等の導入も可能。
- 継続的インテグレーション導入支援:CI導入経験を持つコンサルタントが既存の開発プロセス(構成管理、インテグレーション)を分析し、テスト設計を含めたCIプロセスを構築。
- 継続的インプルーブメントへの変革支援:CI環境・プロセス導入後にサイクルが回らない場合、現場での問題解決経験を持つコンサルタントが問題改善に参加し、プロダクト、プロセス、プロジェクト改善のフィードバックループの醸成を支援。
トリニティは、CI導入と合わせて、組込みソフトウェア開発へのScrum等のアジャイル開発手法の導入も支援しています。要求分析からリリース後の問題管理まで、ソフトウェアライフサイクル全般のプロセスを管理するための機能をパッケージングした開発プロジェクト活動支援ツール「eWeaver」を用いた、Scrum導入支援サービスを用意しています。
イーソルトリニティ株式会社 代表取締役社長 上山 伸幸のコメント
「トリニティのCI導入支援サービスは、組込みシステム開発現場を熟知したイーソルグループとしての専門性を活かしたサービスです。表面的な効率化だけにとらわれない、組込みシステムおよび組込みソフトウェアに求められる厳しい品質基準を満たせる開発サイクルの醸成を強力にサポートします。」
■補足資料
イーソルトリニティは、組込みソフトウェア開発に関する(1)ソリューション(コンサルティング、プロフェッショナルサービスなど)、(2)ツール、(3)エンジニア教育を提供するプロフェッショナルな技術者集団です。特に車載分野での豊富な実績から得た知見と、モデルベース開発や機能安全、静的解析などの専門知識・技術をフルに活用し、ソフトウェア内部品質の向上と開発コストの削減を支援します。イーソルトリニティは、リアルタイムOSソリューションを提供するイーソル株式会社の完全子会社として、2015年に設立されました。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。